愛すべきダメダメ大学生のタイムループ物語だにゃ。
私の冴えない大学三回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実は程遠い。
悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求され、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。
いっそのこと、ぴかぴかの一回生に戻って大学生活をやり直したい!
さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。
引用:メディアワークス文庫

私の大好きな森見登美彦先生の作品です。
作品の魅力は、唾棄すべき(愛すべき)一癖も二癖もある大学生たちです。
京都を舞台に繰り広げられる4つの物語。
物語の最後に「こんな選択をしなれば、もっと輝かしい大学生活が、、、」と後悔します。
そして時はさかのぼり、別の選択をした物語がスタートします。
何と言っても怪しげな団体が、魅力的です。
「映画サークル みそぎ」、「秘密機関 福猫飯店」、「ソフトボールサークル ほんわか」、「弟子求ムという奇想天外なビラ」
この文字だけで、面白そうじゃないですか?

「人生は選択の連続である」なんて言葉聞いたことありますよね。
「あの時別の選択肢を選んでいたら、今頃何してたんだろう」と物思いにふけったことは、一度はありますよね。
その空想を面白おかしく描いてくれています。
後悔しない人生を送りたいものですね!

(テスト当日)あー、ヤマはるところ間違えたー。もう駄目だ、試験終了まで寝よう、、、、
なんてことにならないようにね!

「大学三回生の春までの二年間、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。」
4つの物語は、この一文から始まります。
普通の人は、こんな恥ずかしいことを、堂々と言えないですよねw
自意識の過剰さとくだらなさがなんといえず面白かった。森見登美彦は初読でしたが、徐々に文体も癖になる。おすすめです。
読書メーター 犬吉
癖になる文体。 声に出して読みたい日本語。 いつかまたもう一度読んでしまうと思う。
読書メーター ピラフ
冴えない大学生のパラレルワールドを描く。いずれの展開も代わり映えしないところが何とも切ない。独特の文体が癖になる。
読書メーター おかつ
言葉選びが秀逸すぎる。 堅い文でありながら、思わず笑ってしまう言い回しに、夢中になりました。 文章の構成も今までに読んだことのない形で、改めてもう一度最初からカラクリを知った状態で読んでいきたいです。
読書メーター chanta_zm
是非、ご一読ください。
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